アイーダプリマの最新情報は、次の記事をご覧ください。

アイーダプリマ 12月引き渡しをまたまた延期か? 三菱重工長崎造船所
 

2015年5月12日の「Web CRUISE」によると三菱重工は、三菱長崎造船所で建造中のアイーダ・クルーズ向け客船の引き渡しが今年9月にできそうだと事業計画説明会で明らかにしました。

Web Cruise 「三菱重工、アイーダ向け客船「9月引き渡しにめど

三菱長崎造船所では、NHK総合の「ブラタモリ」で明治時代の巨大なクレーン等が紹介されたり、その稼働中の巨大クレーン、ジャイアント・ カンチレバークレーンが世界遺産となることがほぼ確実視されています。

「ブラタモリ」では、建造中のアイーダ向け客船もチラッと出てきましたね。

ただ、ガイド役の女性が、「この船はこれから進水します。」と言っていましたが、進水後の艤装中であり、この説明は間違っていましたね。

私も、同じく世界遺産候補である軍艦島「端島」に昨年の9月末に長崎港からの見学船で行った折、この艤装中のアイーダ・プリマを見ました。

アイーダプリマ
アイーダ・プリマ AIDA Prima

アイーダ・プリマの引き渡しは今年9月に

さて、私も見たアイーダ・プリマがいよいよ今年の秋に引き渡しの見通しが立ったということです。

上記のニュースでは、アイーダ向け1番船という説明で、一言もアイーダ・プリマの船名がでていないことが気にかかります。

この1番船、アイーダ・プリマについては、125,000トンと日本で建造される最大級の客船であることから、大いに注目されています。

しかし、別な意味で注目されているのが、仕様変更などで納期の遅延、特別損失の計上です。

本来の納期は、2015年3月でしたが、今年9月までずれ込んでいます。

1300億円の巨大損失計上、その原因は?

また、建造行程の遅れのためにさらなる人員追加、細部の設計変更に伴う大掛かりなやり直し工事などで建造経費も膨らんでいます。

その結果、2014年度と2015年度の累積で、損失処理額は1337億円に拡大しています。

実は、三菱重工は、2002年に建造中の大型客船が炎上して、巨額な損失を出しました。

その後、11年ぶりに大型客船の受注を受けたのが、今回のアイーダ・プリマと同クラスの2番船です。

その受注額は、三菱重工は明らかにしていませんが、2隻合計で総額1000億円とみられており、1000億円で受注して、1000億円の損失が出るのですからどう考えても不思議です。

しかし、三菱重工としては、最初の2隻で赤字でも、引き続き3番船、4番船と受注が続くならば元は取り戻せるとの目論見があったようです。

ただ、赤字がこれほど巨額になるとは予想していなかったようです。

1番船については、最初ですから発注側もいろいろ変更したい事柄が出てくるものです。

そのため追加費用が発生するリスクは当然あるわけですが、問題はそうした追加費用の負担方法については、事前に契約の中で細かく取り決めておく必要があります。

どうも、この取り決めが十分ではなく、リスクヘッジが効いていないとの見方が大勢のようです。

しかし、このアイーダ・プリマと2番船の建造失敗は、三菱重工の長崎造船所には大きく影響があります。

当然、今後の客船受注計画は凍結、民間の造船受注は得意のLNG運搬船などに限定するようです。

また、長崎造船所の雇用維持や収益確保のためには、同業他社からの船体ブロック建造など下請け受注なども検討せざるを得なくなっています。

古くは、南米航路の「あるぜんちな丸」、浅間丸、新田丸などの往年の豪華客船を建造し、最近では「クリスタル・ハーモニー」(現 飛鳥Ⅱ)を進水させた三菱重工長崎造船所の試練はどこまで続くのでしょうか。

アイーダ・プリマ AIDA Prima について

総トン数 124,500 トン 竣工年 2015年 全長 300m 全幅 37m
航海速力 ?ノット 乗客定員 4500人 乗組員数 ?人 船籍 ジェノア?

カーニバル・コーポレーション傘下のアイーダ・クルーズは、ドイツのロストックに本社があります。
未確認情報ですが船内にビール工場があり、ビールは飲み放題だそうです。
ほとんど日本では、情報がないクルーズ船社です。

アイーダ・プリマは、完成すると日本で建造された最大の客船となります。

特徴は、垂直船首と唇と目が描かれている船体です。

アイーダ・クルーズの客船は、ビュッフェを中心とする食事ですが、アイーダ・プリまでは、上級客室船用のエリアが設けられ、ワンランク上の客船となります。

就航後は、基本的にイギリス、フランス、ベルギー、オランダなどを周るクルーズに投入されると見込まれています。