三菱重工業は、建造中のアイーダ・クルーズ向け大型クルーズ客船2隻の1番船、つまりアイーダ・プリマについては、新たな納期を12月とすることに客先と合意したと9月2日に発表しました。

三菱重工業 アイーダ・クルーズ向け大型クルーズ客船の納期について

これを受けて、日本経済新聞や時事通信は一斉にニュースを配信しました。

日経 三菱重工、アイーダ・クルーズ向け大型クルーズ客船1番船の納期を12月で合意

三菱重工業は、新たな納期の設定理由としては、次のようにしています。

最高の快適性、エンターテイメント性を備えた高い品質の客船を提供するために、客先とともに新たな納期を設定することに至ったものです。

このことは、再三報道されているように、プロトタイプのための相次ぐ設計変更、やり直し工事などで納期が本来の2015年3月から9月、今回の12月と変更されてきました。

これらにともない、2015年度の累積損失処理額も1337億円と拡大してきました。

日経新聞などは、8月に「アイーダ・プリマの完成間近」と報じてから、1週間位で「9月納期は延期」となったので、今回の12月納期も心配になりますが、8月末からアイーダ・プリマは長崎県五島沖で試運転をしたくらいですから、大丈夫なのでしょう。

12月に納入されてから、アイーダ・プリマは、アイーダのドイツ本社があるヨーロッパに向けて回航されると思います。

当初は、回航クルーズツアーも予定されていたようですが、9月の延期で全てオジャンとなりましたので、回航クルーズツアーがあるかどうかも不明です。

ただ、アイーダ・クルーズの公式サイトを見ると、ドイツ語ですが、2016年5月と2016年6月に英国南部サウサンプトンから、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの沿岸をクルーズする予定で、売り出しもしています。

https://www.aida.de/kreuzfahrt/schiffe/aidaprima/aidaprima.31559.html

12月に納入すれば、さすがに物理的にはこのクルーズには間に合うと思いますが、その間に船内施設の準備、クルーの育成など大変だと思います。
船体だけ届いても、客を乗せてクルーズに出港となるとサービスがどうかということです。

12月に長崎で納入され、ヨーロッパまで回航しそれからでしょうからね。

12月に1番船を納入しても、長崎造船所はアイーダの2番船を建造中です。
2番船は、トラブルなく納期がスムースに行くよう祈るばかりです。

アイーダ・プリマ Aida Primaについて

総トン数 124,100 トン 竣工年 2015?年 全長 300m 全幅 37m
航海速力 22ノット 乗客定員 3,300人 乗組員数 未発表 船籍 イタリア