日本初就航、サン・プリンセスの日本韓国クルーズは広島を出港し、夕暮れの瀬戸内海を西に向かいました。

とっぷりと日が暮れた頃、オープンデッキに乗客たちが集まってきました。

乗客たちの目当ては、関門架橋の通過です。

夜の闇の中に浮かぶ巨大な関門橋をくぐるのは、威圧感さえ感じる船ならではの絶景です。

クルーズ五日目の朝、サン・プリンセスは長崎港に到着しました。

鎖国時代、唯一海外との接点となっていた長崎、しかし当時当時はまだ出島だけでした。

その長崎が大きく動いたのは幕末、黒船来航を受けて長崎は、函館とともに自由貿易港として開港しました。

イギリスの商人、トーマス・グラバーをはじめとして多くの外国人が貿易のため長崎を訪れました。

特にグラバーは、後に維新の中核となる開国は勢力を積極的に支援しました。

その中の一人が坂本龍馬でした。

日本で最初の商社、亀山社中を結成し、グラバーから大量に武器弾薬を手に入れることで、薩長同盟を促し倒幕の足がかりとしました。

亀山社中記念館では、復元された竜馬愛用の品々が展示され、当時の建物の中の様子や雰囲気を肌で感じることができるようになっています。

そんな時代に国際人の社交場として賑わったのが丸山界隈です。中でも史跡料亭花月は、勝海舟や坂本龍馬が日々訪れ日本の夜明けについて語り合ったと言われています。

ヶ月の龍の間では、古くから異国文化が工作していた長崎で生まれた卓袱料理が用意されていました。

卓袱料理は、お鰭と呼ばれる吸い物から始まり、ご挨拶そして乾杯と続くようになています。

元々は、出島で出していた料理の様式をオランダや中国の料理を巧みに取り入れアレンジされた長崎を代表する料理です。

また、花月には坂本龍馬が寄って切りつけたという刀傷の跡が残っています。

かつての維新の志士たちを想いながら、料理に舌鼓をうつのも悪くありません。

夜に、サン・プリンセスが長崎港を出港する時には、岸壁では蛇踊りが見送ってくれました。

乗客たちが1000万ドルの夜景に酔いしれている時に、船の厨房ではディナーの準備が進んでいました。

サン・プリンセスには様々なレストランが用意されています。

ピッツエリア、世界中の料理を提供するホライゾン・コート、2つのメインダイニングがあり日本食も用意されており、様々な国の味を楽しむことができます。

ダイニングにはディナーを楽しみにしていた乗客たちが集まっていました。

クルーズ中にはフォーマルのドレスコードが二回あります。

皆、しっかりとお洒落をして食事を楽しんでいました。

着物の方もいらっしゃいました。

サン・プリンセスのディナーで人気があったのが、「子牛とパルメザンチーズ入りラビオリ」です。

そして新鮮さが光る「ロブスターテイルと車エビのグリル」です。

「牛肉のパイ包み焼き」は、ほんのり甘いマデラソースが絶品です。

ディナーの後には、船のエンタテイメントが上質の時間に誘ってくれます。

ショーが上演されるシアターの前には、舞台衣装や楽譜のスコアなどが展示されていて中世イギリスの宮廷で行われていた演劇やオペラを彷彿とさせシアターに向かう乗客の気分を高めてくれます。

この日は、プリンセスシアターで、海外のプリンセス・クルーズでも人気の高かったショー、ピアノマンの公演が行われました。

様々なショーの要素を融合させたアップテンポなステージが観客を魅了しました。

一夜明け、クルーズ6日目、サン・プリンセスは日本海を北上しました。

朝日に染まるマストに太極旗が掲げられました。次の停泊地は、韓国第二の都市釜山です。