予約・準備

初めてのクルーズ旅行 パッケージツアーにするか、それとも個人旅行?

添乗員

初めてクルーズに乗ってみようと思っても、具体的にどうしたら良いかわからない方も多いと思います。

陸の旅行であれば、旅行会社のカウンターであれこれ行きたい国・都市、見たいイベント、日程、予算等を相談すれば、いろいろ手配してくれます。

また、個人旅行であれば、インターネット等で飛行機の手配、ホテルの手配など、自分でインターネットで予約して行く方も多いと思います。

しかし、ことクルーズに限っては、もちろん旅行会社でも相談にのってくれますが、個人旅行となると飛行機やホテルなどは何とかなっても肝心のクルーズ自体はどうして良いか分かりません。

そこで、クルーズ初めての方がクルーズに行くためにはどうしたら良いのか少しまとめてみます。

クルーズに行くには3つのタイプがあります。

まず、クルーズに参加するには次の3つのタイプがあります。

パッケージツアー 添乗員同行ツアー 旅行会社が実施する募集型企画旅行で添乗員付き 旅程保証付き
個人旅行 2名催行プラン 旅行会社が実施する募集型企画旅行、添乗員は付かないが航空券、クルーズは手配されます。現地送迎があることも。
個人旅行 クルーズのみ旅行会社に申込むが、飛行機、クルーズ前後泊、現地移動は自分で手配 旅程補償無し

*旅程保証とは、契約書面通りのサービス提供がされなかった場合に、一定の保証金を払う義務です。ただし、天災地変、遅延などの免責事由があります。

*2名催行プランについて、旅行保証があるかどうかは要確認です。

2名催行プランを個人旅行としてよいのかどうか判断に迷うところですが、添乗員が付きませんので、案内なしに自分で行動することやトラブルがあった場合自力で解決する必要があることなどから個人旅行としています。
なお、クルーズ専門雑誌「CRUISE」2015年11月号の特集記事「個人クルーズで行こう」では、2名催行プランを個人旅行旅行としています。


CRUISE (クルーズ) 2015年 11月号
 

パッケージツアーと個人旅行のメリット・デメリット

さて、次にパッケージツアーと個人旅行のメリット・デメリットを「CRUISE」11月号の記事を参考にまとめてます。

パッケージツアー 添乗員におまかせで安心
メリット
    ツアークルーズ

  • 申込みが完了すると、飛行機、ホテル、クルーズなどほとんどセットになっているので、他に予約をする必要が無い。
  • 出発の空港に来ると添乗員の案内ですべての行動ができる
  • 空港とホテル間、ホテルとクルーズ船の移動もスムーズ
  • 飛行機の遅延トラブル、ホテルでのトラブル、クルーズのトラブル等も添乗員が対応してくれるし、旅程保証で金銭面でも保証がある。
  • スーツケースの持ち運びも心配しないですむ。
  • クルーズ中も、船内新聞、メニューなど日本語サポートがあるし、船内生活、寄港地などの情報も日本語で説明してくれる。
  • ツアーによっては、日本語ガイドの寄港地ツアーがあることも、
  • 全体的にトラブルがあれば対応してくれる。
デメリット
  • 申し込んでも、催行人数不足、つまり集まりが悪ければツアーがキャンセルになる。
  • 添乗員、現地ガイド、その他保証が手厚い分、代金が割高になる。
  • 団体行動なので、時間の制約も多くいろいろな待ち時間も長めになる。
  • 気が合わない人と一緒の行動になる可能性もある。
  • ディナーは、同じツアーの人と一緒に食べないといけないこともある。
  • 自由行動が取りにくく、興味が無い所にいく寄港地ツアーなどにも参加しないといけない場合がある。

 

個人旅行 自分だけのクルーズが楽しめる
メリット vacation_cruiser

  • クルーズ、クルーズ船、日程などを自分の休暇や都合に合わせて自由に選びやすい。
  • 同じクルーズ船でも、パッケージツアーよりも客室カテゴリーを細かくリクエストできる。
  • 飛行機もマイレージを使ったり、前後泊のホテルを自分で選んだり、クルーズ前後についでに行きたい場所に旅行ができる。
  • 添乗員や様々な保証がない分、旅行代金が明確で安くなる。
  • 集合時間などなく、他の人の行動に煩わされない。
  • クルーズ中の食事も、2人席にしたり、外国人と一緒のテーブルになりやすい。
  • 説明が英語の場合が多いが、船会社が用意する多種多様な寄港地ツアーから選んで参加できる。
  • 自分で組み立てたクルーズなので、思い入れもあり、印象も強いものが残りやすい。
  • トラブルがあると自分で対応しなくてはならないが、それが経験となりだんたんと次からのクルーズでは解決力が増す。
デメリット
  • とにかく、飛行機、クルーズ、ホテル、現地移動を自分でしなくてはならず、トラブルも自分で解決する必要がある。
  • 空港からホテル、ホテルから停泊場所までの移動は自分でしなければならず、荷物の持ち運びも基本自分で行う。
  • 空港、ホテル、現地移動は英語が必要。
  • クルーズ中の船内手続き、船内放送、船内新聞、メニュー、寄港地観光など基本的に英語で行われる。

 

パッケージツアーと個人旅行の選び方

それでは、パッケージツアーと個人旅行のメリット・デメリットを踏まえたうえで、どちらのスタイルのクルーズを選んだら良いのでしょうか。

私は、その判断の基準の一つに英語があると考えています。

日本発着クルーズならパッケージツアー、個人旅行どちらでも良いと思います。

問題は、地中海やカリブ海などの海外で海外船でクルーズする場合です。

片言も英語をしゃべることができなければ、添乗員付きのパッケージツアーの方を選ぶべきでしょう。

また、初めてのクルーズであれば、まずパッケージツアーでクルーズの全体を理解・把握し、次回からは個人旅行にするというのも賢い選択だと思います。

特に高齢化社会を迎え、会社をリタイアし、休みも関係なくなり、金額もそうこだわらないのであれば、パッケージが合うかもしれません。

また、ファミリーや3世代でのクルーズであれば、トラブルの危険性が少なく、安心できるパッケージツアーが良いと思います。

多少、英語でコミュニケーションが取れるのであれば、パッケージツアーか個人旅行どちらも可能性があるのではないでしょうか。

そのうえで、日程や行きたい海域が決まっているのであれば、個人クルーズのほうが確実で金銭面でもリーズナブルなものになると思います。

個人で海外に出かけているような方は、クルーズの部分のみが心配になりますが、クルーズ船を移動するホテルと見立てればそう心配はないのかもしれませんね。

もちろん、パッケージツアーにするか、個人旅行にするかの判断で絶対的なものはなく、最後は自分で判断されるようにお願いします。

次回は、個人クルーズの申込の仕方を具体的に説明します。