ランチ・昼食

福岡市・博多港 クルーズ船乗客のための「昼食の場」を確保するため「クルーズランチ商談会」開催

水炊き

福岡市博多港は、年々、クルーズ船の寄港回数が増加しており、乗客の数も増大してきています。
去年外国からのクルーズ船の寄港回数は過去最多の92回、乗降客数は42万となりました。

近年では、特にクルーズ客船の大型化が進んでおり、1隻あたりの客数も増加しています。

また、博多港を訪れるクルーズ乗客の大部分を占める中国人は、団体行動が中心です。
一度に3000人以上が上陸し、大型バス90台に分乗して観光やショッピングしたりしています。

一方で困っているのが、この大人数が昼食を取る場所の確保です。

水炊き
水炊き Photo by yuichi.sakuraba

クルーズランチ商談会の開催

そこで、福岡市は1月15日に「クルーズランチ商談会」を市役所で開催しました。

クルーズ誘致を進める福岡市にとっては、大規模な昼食会場の確保と魅力ある食事の提供は大きな課題であり、飲食店側にとっても新たなビジネスチャンスとなる可能性もあり、市内外から33業者が集まりました。

福岡市では、クルーズ乗客のランチを受け入れる飲食店の条件として次のようなことを上げています。

  • 和食など日本を感じられる料理を提供すること
  • 一度に観光バス3台分、120人の昼食を提供できること

商談会に参加した市内の居酒屋関係者は、「事前に昼食を取る人数があらかた決まっているので、対応がスムーズにいければ生産性の高い事ができると思う」と述べています。

また、別のファミリーレストランの方は、「日本のみならず自国でもPRしていたでけることは、将来海外に行くチャンスにもつながることになる。」と言っています。

クルーズにかぎらず、旅の楽しみは、観光、ショッピングなどありますが、とりわけ食については関心が高い傾向にあります。

福岡市は、ラーメン、もつ鍋、水炊きなど地域色豊かな食に恵まれていますので、ローカル色あふれた美味しい昼食を提供できることは大変重要なことです。

一方で、クルーズ船の誘致は、他の港との競争が激化しており、福岡市では今春「クルーズセンター」を新設するなどの受け入れ体制を強化する方針です。