福岡市・博多港の外国クルーズ船観光客の数が最高に
福岡市の発表によると、福岡市に去年、外国クルーズ船で訪れた観光客の数がこれまでで最高となりました。
福岡市は、外国クルーズ船がほとんどを占める不定期航路の乗降人数を発表し、前の年の7倍を越えるおよそ42万2000人と過去最高だったことを明らかにしました。
一昨年は、日中関係の悪化で激減しましたが、その影響が薄らいだことやクルーズ船の大型化が主な要因と見ています。
福岡市は、クルーズ客の誘致に積極的で今年春には、博多港に新しく中央ふ頭に「クルーズセンター」をオープン予定です。
博多港から、28万人外国人が入ってきており、2014年の外航クルーズ船の博多港への寄港回数は99回で、日本一となった2012年の91回を上回りました。
クルーズセンターについて
さて、このように博多港へのクルーズ客船は増大してきていますが、クルーズ客船で博多港に来る外国人観光客の対応が問題になっています。
2013年2月「アジア・クルーズ時代における博多港のあり方懇談会」(池田良穂座長)でまとめられた「博多港クルーズビジョン」において、現在、外国人乗客の入国に際しては、船からバスで乗客を運び、定期船用に建設した「博多港国際ターミナル」を使用してきていると指摘されました。
博多港国際ターミナル Photo by John Shawler
しかし、欧米ではテントやプレハブなどで比較的短期にクルーズ船専用ターミナルを建設しているという例を示し、クルーズ船用ターミナルのスピーディな建設が必要と提言しました。
これらの意見を受けての今年の春の「クルーズセンター」のオープンだと思います。
今まで、クルーズセンターについては、ほとんど情報もないことから、提言通り簡易な建物でオープンすると思います。
普通、クルーズ船は朝入港し、夕方には出港するとパターンとなっています。
入港して、船から外国人乗客が移動してCIQを受けているためにかなりの時間がかかっており、市街地にショッピング・食事に出かける時間がそれだけ少なくなっているのが現状です。
この「クルーズセンター」ができれば、定期船との教養も解消され、入国手続きも簡素化されて、クルーズ船乗客の利便性が高まると思います。