最近、福岡市博多港にクルーズ船が頻繁に来航しています。
そのため、急遽、今年の4月にはクルーズセンターがオープンしました。
どのくらいのクルーズ船が博多港に来航しているかというと、別紙、2015年(平成27年)クルーズ客船入稿予定をご覧ください。
ちなみに、今年の5月には17回、6月26回、7月34回、8月36回、9月24回、10月33回とほぼ毎日入港している勘定です。
中国からのクルーズ客船は、今までは上海から来ていましたが、今後は天津、厦門(アモイ)、舟山からも来るようになります。
これほどクルーズ客船が博多港に入港すると、福岡・博多の街のショッピングモールなどでは中国人の観光客が溢れかえることになります。
私も、先日、博多駅近くのキャナルシティのLaox (ラオックス)にたまたま行きましたが、出入口は言うまでもなく、店内も中国人観光客が多数いて、レジのところにも長蛇の列でした。
キャナルシティ Photo by Shibuya246
観光客の方々は、それぞれ買ったものをいっぱい抱えていて、これがあの有名な爆買いかといまさらながらに感じてしまいました。
それでは、これらのクルーズ観光客がどのくらいの金額を福岡市に落としてくれるのか、つまりどれほど爆買いしているのか気になります。
福岡市に上陸したクルーズ観光客の3大コースというものがあります。
天満宮のある太宰府、Laoxのあるキャナルシティ、福岡タワーだそうです。
クルーズ客の定番コースは、3ヶ所上陸で4泊5日で7万円~8万円で、上陸すると平均5万円の買物をするというデータがあるそうです。
これをもって、7月を予想してみましょう。
7月には、34隻が博多港に入港予定です。
1隻に平均2,200人の観光客が乗っているとします。
すると34隻✕2,200人=74,800人が福岡市に上陸することになります。
74,000人が平均50,000円買い物に使うとすると、74,000人✕50,000円=3,700,000円になります。つまり、37億円です。
荒っぽい計算ですが、これに12ヶ月をかけると、3,700,000円✕12月=44,400,000,000円となり、444億円にもなります。
これに、買い物だけでなく食事代、移動交通費などを加算していくと実に500億円近くのお金が福岡市周辺に落ちることになります。
外国船が寄ることができる港を持つ各自治体が、クルーズ客船の誘致に躍起となる意味も分かりますね。