基礎知識

クルーズブームの到来

最近、テレビ番組や雑誌などで豪華クルーズ客船を特集する番組が増えたとは思いませんか。

テレビの地上波では、まだ、クルーズの定時番組はありませんが、BSならばBS-TBSで毎週水曜日夜9時から「極上のクルーズ紀行」、BS朝日では毎週月曜日にこれも9時からクルーズの番組があります。

その他、地上波では、朝の情報番組を中心にクルーズ客船に実際に乗ってクルーズに出かけるといった特集番組が放映されています。

ところで、過去に振り返ると1989年、平成元年は「クルーズ元年」と言われました。

折しも、高齢化社会が忍び寄る時代でもあり、「年金客船構想」なるものも提唱されました。

そのため、外航船の会社も競うようにクルーズ事業に手を出しましたが、これもバブルが弾けるとクルーズ事業も先細りになってしまいました。

しかし、日本のクルーズ会社の3社が、外航クルーズ客船を営業し続け、また、最近は外国のクルーズ客船が相次いで建造され、日本への立ち寄りも増えてきています。

こうしたことから、近年、再びクルーズが見直されています。

最近の外航・国内クルーズ乗客数の推移の統計を見てみると、2012年初めてクルーズ人口が20万人を超えました。

2013年もこれを上回るクルーズ人口が見込まれており、確実にクルーズブームはやってこようとしています。

しかし、アメリカのクルーズ人口は、約1000万人をオーバーしています。

アメリカの人口が3億人ですから、単純に計算すると、日本のクルーズ人口は、300万人になってもおかしくありません。

まだまだ日本のクルーズブームも始まったばかりです。

◯ 外航・国内クルーズ乗客数の推移(単位:人)

外航クルーズ

国内クルーズ

合計

対前年比

日本船

外国船

小計

日本船

フェリー

小計

2005

16,700

61,200

77,900

73,900

4,400

78,300

156,200

-2.4

2006

20,000

65,200

85,200

85,000

6,500

91,500

176,700

13.1

2007

21,400

74,600

96,000

85,000

2,600

87,600

183,600

3.9

2008

20,100

82,900

103000

83,700

3,000

86,700

189,700

3.3

2009

14,000

67,500

82,200

82,900

1,900

84,800

167,000

-12.0

2010

15,300

86,900

102200

84,500

1,700

86,200

188,400

12.8

2011

16,200

87,400

103600

80,500

2,400

82,900

186,500

-1.0

2012

19,300

101000

120300

93,600

2800

96,400

216,700

16.2