アジアに開かれた福岡、中でも玄関口となっているのが博多港です。
博多湾は、玄界灘の沖の中国や韓国に近い地理的条件が揃っています。
2014年8月4日に、その博多港に豪華客船「サファイア・プリンセス Sapphire Princess」が入港しました。
実は、8月4日は博多港の開港記念日です。
明治32年の8月4日に開港し、115年目となった日に中国からの乗客を乗せてプリンセス・クルーズのサファイア・プリンセスがやってきたのです。
一昨日の夕方に中国・上海を出港して、8月4日の朝7時頃に着岸しました。
サファイア・プリンセスは、長さが250m、高さが50mもある巨大クルーズ客船です。
まさに洋上のホテルといった言葉がピッタリです。
サファイア・プリンセス Monika & Tim
中国からの乗客は全部で2700人ほどです。
これらの方々は午前から午後にかけて福岡観光に出かけてきました。
しかし、2700人も移動するのですから、バスは70台ほど使われます。
以前、ボイジャー・オブ・ザ・シーズが博多港に入港した時は、バスが90台も使用されたのですが、そこまではいきませんでした。
福岡での韓国の目的地は、太宰府などでしたが、やはり買い物も多く、これまた定番の炊飯器を買った方が多かったようです。
日本製の炊飯器は、そのデザイン、値段、信頼性などから中国の方のお土産としては大人気です。
福岡に入港するクルーズ船の乗客の目的は、観光もありますがショッピングも大きな目的となっています。
そのため、博多港に1隻クルーズ船が入港すると、その経済効果は1日1億円と言われています
昨年は、日中関係の冷え込みもあり、博多港に半年以上クルーズ船が来なかったとこともありました。
これらのこともあって、今年福岡市役所には新しく港湾局にクルーズ課というセクションが新設されました。
クルーズ課の担当者は、「博多港の強みを活かしながら、中国を始めとして様々な国からの寄港、博多港から発着するクルーズなど多様なクルーズ船の誘致を図っていきたい」と話しています。
サファイア・プリンセスは、同日、8月4日の午後7時に韓国・チェジュ島に向けて12時間のクルーズに出港しました。