クァンタム・オブ・ザ・シーズの中国人向けCMビデオについて
上の動画が、ロイヤルカリビアン社が中国向けに制作した広告動画です。
展望カプセルのノーススターがあることから、この船はクァンタムオブザシーズでしょう。
非常に派手な演出です。
プール、シアターでのショー、メインダイニングでの食事、客室の紹介、サーフィンができるフローライダー、スカイダイビング体験のリップコード・バイ・アイフライ、ロボ・バーテンダー、ショッピングのプロムナードを洋書も抑えており、音楽とダンスで楽しく見ることができます。
このビデオをテレビなどで流すことにより集客を狙っているものですが、明らかにシニア層を対象とする日本のクルーズ客船のCMとは異なりますね。
中国のクルーズブームについて
最近、日本でも中国人の爆買いツアーが話題になっています。
福岡でも、昨年から中国人の姿を市内でもよく見かけるようになっています。
アジアの玄関口を標榜している福岡ですが、数年前まではそれほど中国人を含む外国人の姿はそれほど多くはありませんでした。
しかし、博多港にあるクルーズ船の数が急速に上昇しており、今では博多港は日本一のクルーズ船寄港数を誇るようになりなした。
そのクルーズ船の乗客はほとんどが中国の方々です。
一隻に数千人が乗船しており、下船後はキャナルシティなどでショッピング、大宰府などで観光をしています。
博多港でよく見かけるのは、コスタ・クルーズとロイヤルカリビアンインターナショナルなどのクルーズ船です。
昨年の博多港入港実績では、ロイヤルカリビアンのマリナーオブザシーズ、ボイジャーオブザシーズ、クアンタムオブザシーズ、コスタ・クルーズのコスタ・アトランティカ、コスタセレナ、コスタビクトリアなどが目立ちます。、
特に、ロイヤルカリビアンのクァンタム・オブ・ザ・シーズは、昨年6月27日の初寄港以来、度々入港するようになりました。
というのも、クァンタムオブザシーズは、2015年6月から上海を母港として、アジアクルーズに就航しているからです。
上海を起点とする中国人のクルーズ旅行の増加
中国人のクルーズ旅行は、2005年にコスタ・クルーズが始まりで、以降、ロイヤルカリビアン社などが続々参入しました。
当時から、上海はクルーズ客船の発着地となっていました。
これから、中国人のクルーズは10年前頃から始まりましたが、当初はいわゆる富裕者層向けのクルーズでした。
外資系のクルーズ会社が自ら集客をしており、料金もかなり高額でした。
2012年頃から、風向きが変わり始め、外資系クルーズ会社もクルーズブームの到来を感じるようになり、地元の旅行会社に集客を任せ、チャーター便が増えたことにより料金も低価格傾向になりました。
2013年は、尖閣諸島問題により上海初の九州・博多港クルーズは減少しました。
しかし、2014年になると復活を始め、2015年に上海からのクルーズ船ラッシュとなったわけです。
中国人のクルーズ志向には次の3つの理由があると言われています。
- 標準的な4泊5日のクルーズが4000~5000元(68,000円~85,000円)と飛行機利用より安い。
- 船内の食事、エンターテインメントなどが無料で、三世代ファミリーでもゆっくりできる。
- 爆買いしても、飛行機と異なり持込制限がない。
特に、爆階をいくらしても、中国に持って帰れるということが人気の最大の理由なのかもしれません。
クァンタムオブザシーズについて
クァンタムオブザシーズ Quantume of the Seas in New York Photo by Roderick Eime
総トン数 | 16万8666トン | 就航年 | 2014年11月 | 全長 | 348m | 全幅 | 41m |
航海速力 | 22ノット | 乗客定員 | 4,180人 | 乗組員数 | 未発表 | 船籍 | バハマ |