朝食は、一日の始まりに食べる食事です。
多くの栄養学者は、一日の活動を始めるための大事なエネルギーと栄養を補給する食事として、朝食をとることをすすめています。
また、起床してから、活動に適した体温に上昇するまでには、若干のタイムラグがあるので、体温が上がるのを促し、午前中から午後までの活動に必要なカロリーを補う意味もあります。
クルーズでは、朝食をとる場所として、一般的にはバイキングレストラン、メインダイニングそしてルームサービスの3つがあります。
バイキングレストランの朝食
バイキングレストランの朝食は、いわゆるビュッフェ方式の食べ放題がほとんどです。
ビュッフェ方式には、スタンディングビュッフェという立食スタイルとシッティングビュッフェの椅子に座って食べる方式がありますが、クルーズの場合はシッティングビュッフェが普通です。
レストランの一角に、卵料理、ソーセージ・ハム、サラダ、フルーツなどの料理を載せた台が設けられています。
乗客は、トレイと皿を取り、一列に並びながら自分の好みの料理を好きなだけの量を皿に取り、それらを持ってテーブルに行き椅子に座っていただきます。
概ねすでに調理してある料理がほとんどですが、飛鳥Ⅱなどのようにオムレツなどは注文を聞いてから目の前で調理してくれることもあります。
メインダイニングの朝食
メインダイニングは、夕食を取る時に利用するレストランです。
バイキングレストランと異なるのは、テーブルのそれぞれに専属のウェイターがいてフルサービスしてくれることです。
ディナーと異なり、フィックストシーティングではなく、先に来た順に好みのテーブルにつくことができます。
しかし、カジュアルクラスや大型客船では、来場順に相席で案内されることが多くあります。
2名席が希望の場合は、入り口でメートルディ(レストランマネージャー)に頼むといいと思います。
メニューは、バイキングレストランとあまり変わりはありません。
バイキングレストランの方が、気軽で自分の好きな料理を好きなだけ食べることができるので利用が多いのですが、たまにはメインダイニングの朝食もいいかもしれません。
どちらも試してみることです。
メインダイニングは、低層階に位置していることが多く、窓のすぐ横に海が見えて、のんびりと食事ができます。
イメージ Photo by Cromely
ルームサービスの朝食
自分の客室で朝食をとることです。
前夜のうちにチェックを付けた注文フォームをドアの外にかけておくことが必要です。
すると、翌朝、指定の時間にドアがノックされて、希望のメニューの朝食が運ばれてきます。
通常、プリンセスクルーなどではメニューの料金は無料ですが、客室担当クルーに1回1~2ドル程度のチップが必要なこともあります。
日本船の飛鳥Ⅱなどは、逆にチップは不要ですが、ルームサービスメニューが有料なこともあります。
いずれにしろ、ルームサービスとチップについては、乗船した船で異なりますので確認しておいてください。
バルコニー付き客室であれば、天気の良い日はバルコニーで朝食も楽しいものです。
ルームサービスの朝食には、コンチネンタルとアメリカンの2種類のメニューが普通です。
コンチネンタルブレックファストには、トーストやデニッシュ、クロワッサンなどのパン、ジュース、フルーツ、コーヒーなどとシンプルです。
アメリカンスタイルブレックファストは、コンチネンタルのメニューに卵料理、ソーセージ、ベーコン等の温かい料理が加わります。
朝食のルームサービスでは、船会社により、また客室のカテゴリーなどにより、コンチネンタルなのかアメリカンなのか異なりますので、それぞれ確認して下さい。
コーヒーと紅茶
◯ コーヒー
クルーズ船内でサービスされるコーヒーは2種類あります。
1 その都度豆を挽いて淹れてくれるもの
カフェオレ、カプチーノ、エスプレッソなど
2 インスタント
コーヒーリキッドをお湯でといたもの
カジュアルクラスでは、一般的にはインスタントですが、ウェイターがポットから注いでくれます。
プレミアムクラス以上のレストランでは、1と2から選ぶことができますが、1の場合は有料になることもあります。
また、船会社によっては、カフェオレ、カプチーノ、エスプレッソなどを専門店で淹れてくれるスペシャルコーヒーもあります。
スペシャルコーヒーが有料か無料かは船会社によって異なります。
◯ 紅茶
紅茶は、ダージリン、アールグレイ、イングリッシュ・ブレックファスト、オレンジペコーなど豊富に選ぶことができます。
注文すると、お湯の入ったポットとティーバッグが来ます。
紅茶の他にも、緑茶や烏龍茶のティーバッグもあるのが嬉しいところです。
卵料理
卵料理には、オムレツ、目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵などがあり、注文に応じてサービスしてくれます。
オムレツは、何も入らないプレーンはもとよりチーズ、マッシュルーム、玉ねぎ、ピーマン、トマトなどのお好みの具材を入れて作ってくれます。
卵料理のサイドディッシュとしては、ベーコン、ハム、ソーセージ、ハッシュドポテトなどがあります。