2万2千トンのにっぽん丸が、熊本市西区にある熊本港から約400人の乗客を乗せて初出港しました。
熊本港は、国の整備事業により3万トン級の大型客船が入れるようになりました。
10月には、日本を周遊する「ぱしふぃっくびいなす」も入港が予定されています。
熊本港は、九州の中でもクルーズ船の誘致にも遅れており、やっと同じスタートラインについた格好です。
熊本港は、1993年に開港しましたが、島原港からのフェリー定期便、韓国釜山港都の間の国際貨物便を獲得しましたが、大型船の入港には岸壁の横幅や水深が浅すぎました。
そのため、長さ130mの岸壁に加えて110mの延長の整備と十分な深さを得るためのしゅんんせつが終わったこともあり、大型船の就航は港湾関係者にとって大きな望みでした。
熊本港ポートセールス協議会長の幸山隈元市長は、にっぽん丸初出稿のセレモニーで、「国や県などの強力で、初めて大型クルーズ客船が入ってきました。熊本の観光と経済の活性化に向けていきたい」と述べました。
このバックグラウンドには、外国クルーズ客船の来航では、福岡などから大幅に遅れていたことです。
九州運輸局の話では、2012年の寄港の数字は、全国ナンバーワンの博多港が85回、長崎が72回となり、アジアから至近距離にあることから上位5港を、九州沖縄の港ですが、熊本県内の港では、わずかに八代港の1回だけでした。
現在は、中国と韓国の国際関係があまり良くありませんが、これらの国々との間のクルーズは、長いスパンで見れば東シナ海は、最後のクルーズ市場であり、そのことから日本だけではなく、世界からクルーズ需要が集中してくると思われます。
また、国内においても、主にシニア世代をメインにクルーズの人気は高まっています。
27日の熊本港を出港したにっぽん丸の乗客も大半は中高年です。
井手会長も、熊本港は熊本城や阿蘇などの熊本有数の観光地に1時間くらいで行くことができ、ショッピングも楽しめますので、クルーズ船を運行する会社の興味を挽いています。」と今後の展開を期待しています。