にっぽん丸

一晩だけのシンデレラ?! にっぽん丸の神戸港~名古屋港ショートクルーズは3万円とお得!

2014年4月18日、テレビ東京系列で「たけしのニッポンのミカタ!」で「シニアの財布をこじ開けろ!」と言う企画がありました。

比較的裕福で暇もあるシニア世代は、趣味や時間消費には出費を惜しまない傾向がみられます。

日本の個人金融資産は、約1500兆円あり、その6割を持っているのが60歳以上のシニア世代です。

しかし、シニア世代と行っても幅があり、単に60歳以上ではなく、年齢は50台後半からはじまり、子どもの成人や退職などでライフスタイルに変化が訪れている世代をシニア世代ということもあります。

シニアの消費の特徴は、必要性の薄いものにお金を使うということがあります。、

今、日本経済の鍵を握っているのはこのシニア世代とも言われています。

そこで、番組ではシニアの財布を開かせる人気商売を紹介していました。

東京駅大丸東京店10階にあるステッキの店、オーディオショップなどと番組が取り上げた一つがクルーズで、「一晩だけのシンデレラ!? 豪華クルーズ船」です。

この場合の豪華クルーズ船は、にっぽん丸でした。

場面は変わって、兵庫・神戸のポートターミナルに切り替わりました。

3月の中旬、午後4時頃にたくさんのシニアの方々が集まっていました。

その頃、神戸港に日本が誇る豪華客船「にっぽん丸」が入港してきました。

にっぽん丸は、全長166m、全幅24m、再拘束力21ノット、船客定員が202室、524名のクルーズ客船です。

にっぽん丸Photo by Daniel Ramirez

神戸港のポートターミナルに集合していたシニアの方々は、このにっぽん丸のクルーズを楽しもうと集まっていたもので、平均年齢は63歳でした。

このクルーズは、大人気で毎回ほぼ完売しています。

ただ、クルーズの割には手荷物が少ないのですが、実は1泊2日のショートクルーズです。

船では出迎えの生演奏が気分を盛り上げてくれます。

その上、船内に足を踏み入れると「お帰りなさい」とにっぽん丸の川野ゼネラルマネージャーが暖かく声をかけてくれます。

リピーターの乗客には、こう呼びかけてくれるなどアットホーム的な雰囲気です。

もっと嬉しいのは、今回のツアーがわずか3万円だということです。

その理由は、超ショートクルーズだからです。

「春のスペシャルディナーを楽しむカジュアルクルーズ」と名付けられたこのクルーズは、17時に神戸港を出発して、翌朝9時には名古屋港に着くというものです。

一晩とはいえ、豪華クルーズに変わりはなく、それが人気の秘密です。

豪華クルーズだけが目的ではなく、船内のバーの雰囲気を楽しんだり、カジノで過ごすことを目的の方たちもいらっしゃいます。

午後5時には、デッキで銅鑼の音が鳴り響き出港です。

乗客がデッキで出港風景を楽しんでいる時に、すでに船内の厨房では500人分の料理の準備をしています。

にっぽん丸では、常に乗船客の料理を船内で調理するというこだわりがあります。

そして、夕暮れが深まる頃、船内レストランの「メインダイニング瑞穂」では、豪華なディナーが始まります。

当日のディナーのメニューは、「春のスペシャルディナー」と名付けられ、魚料理は今が旬の「オマール海老とスズキのポワレ」、肉料理はオリーブオイルのアッサリとしたソースでいただく「牛フィレ肉のタプナードステーキ」など。

この豪華なディナーは、旅行代金に含まれています。

ディナーを楽しんでいる時に、クルーが写真を撮ってくれたりします。

また、誕生日を当日迎えた船客には、バースデーケーキの祝福があり、特別な一晩を演出してくれます。

食事が終わると、場所を広々としたホール「ドルフィンホール」に移し、船長主催のカクテルパーティが始まります。

カクテルを飲みながら、にっぽん丸が誇るハウスバンド「APP」の生バンドが始まります。

驚くことに、懐メロから洋楽までレパートリーは数百曲もあ励、ステージを盛り上げてくれます。

クルーズの旅は、帰る時間を氣にせずに心ゆくまで過ごせることが人気の秘密です。

その後、船首の5階にあるバー「ネプチューンバー」に行くと、世界一美しいと言われるシンガポールの夕陽をイメージした「シンガポール・スリング 1000円」などのカクテルを堪能することもできます。

また、船内カジノの「カジノラウンジ ビギナーズラック」では、カジノも楽しむことができますが、にっぽん丸は日本船籍のため、チップは換金できずオリジナルグッズと交換されます。

社交ダンスの会場では、川野ゼネラルマネージャーがパートナーの役割を務めてくれることもあります。

早朝の4時半には、厨房では朝食の準備が始まります。交代制ですが、船員さんたちには休みはありません。

にっぽん丸特製の自家製のパンは1日4回焼かれており、舌の肥えたシニアたちに大人気です。

さて、ここでこの神戸、名古屋間のショートクルーズですが、新幹線の「のぞみ号」では約1時間で8,000円です。

しかし、にっぽん丸のクルーズでは、16時間で約30,000円で、豪華なディナーや華やかなショーも料金に入っています。

効率だけではなく、感動や驚きが味わえるのでシニアに受けているのです。

翌日の午前9時には、にっぽん丸は名古屋港に入港しました。その8時間後には、にっぽん丸は小笠原6日間のロングクルーズへ出航しました。

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