新しい旅のカタチを提案する船旅マガジン「CRUISE」の2015年5月号に面白い記事が載っていました。
題して「客船に乗ると食べたくなる!? 日本船とカレーの美味しい関係」。
船に乗ると食べたくなるのがカレーですが、昼食の定番メニューだそうです。
日本の客船にあるカレーのイメージは、飛鳥Ⅱを運航している郵船クルーズの親会社日本郵船とにっぽん丸の商船三井客船の親会社である商船三井の伝統によるところが大きいと言われています。
カレーは、家庭やレストランでもごく日常的に食べられている日本の代表的なメニューです。
この日本のカレーを各客船の個性を出しながら、洋上でもいただけるのは本当に楽しいことです。
飛鳥IIのドライカレー
飛鳥Ⅱは、郵船クルーズが運航していますが、親会社の日本郵船は、欧州航路をもっていたことがあり、1911年4月9日に「三島丸」でドライカレーを提供したとの記録があります。
この由緒正しいドライカレーを飛鳥Ⅱのロングクルーズでいただくことができます。
ロングクルーズが何日以上のクルーズを言うのかはよくわかりません。
また、洋食ビュッフェでは、ほぼ毎日具材を変えてカレーを準備しています。
和食ランチを提供するメインダイニングでは、出汁がよく出ている和風カレーがサイドメニューとして提供されることもあるそうです。
にっぽん丸の朝カレー
大阪商船が昔の南米航路で「朝カレー」を出していました。
そのことにちなんで、にっぽん丸でも朝食にカレーを食べることができます。
また、洋食ランチを提供する「オーシャンダイニング「春日」」では、昼食にドライカレーが出ることもあり、フライドオニオンとゆで卵を混ぜる食べ方がユニークです。
この朝カレーを航海終了直前に食べる人が多い傾向があります。
ぱしふぃっくびいなすの「びいなすカレー」
「びいなすカレー」は、高級洋食風の黄色いサフランライスと白いご飯が添えられている欧風カレーです。
ぱしふぃっくびいなすのカレー
ワインナイトなどのショートクルーズを除けば1航海に1度昼食に登場します。
高級洋食の銀座資生堂パーラーのカレーと同じように、福神漬、らっきょう、ラムレーズンなどの薬味も7種類と豪華です。