2015年7月27日正午からフジテレビ系列で放送されているバラエティ番組「バイキング」で、「夏旅SP 豪華客船意外とお安く乗れちゃうんだ」と題してクルーズの特集がありました。
豪華客船クルーズというと100万円以上かかり、セレブの方々が乗るイメージですが、今、何と1泊1万円台で行けるリーズナブルな豪華客船クルーズに予約が殺到中だそうです。
旅行会社JTBの調査によると、「クルーズ旅行に行きたいですか?」との問に、71%以上の人が「行きたい」と回答しています。
しかし、クルーズに対する世間のイメージは、「1週間で100万円くらいかかる」、「船酔いしそう」、「長い間の食事に飽きちゃうかな」、「英語が喋れない」などと憧れを抱く反面、知らないことも多くて不安要素が多いのも事実です。
タレントのいとうまいこさんと野々村真さんが乗船したダイヤモンド・プリンセス
こんな世間のクルーズに対する評価を実証するため、主婦代表として「いとうまいこ」さん、パパ代表として「野々村真」さんが豪華客船に実際に乗って、徹底調査したというのが番組の趣旨です。
その豪華客船に選ばれたのが、プリンセス・クルーズのダイヤモンド・プリンセスです。
ダイヤモンド・プリンセス Diamond Princess Photo by Mark Kortum
プリンセス・クルーズは、1965年創業の世界3大クルーズ会社の一つです。
今年は創立50周年にあたり、ダイヤモンド・プリンセスの日本発着クルーズに大きく力を入れています。
特に、ダイヤモンド・プリンセスは、日本人用に大浴場や寿司店を設けたり、日本語アナウンス、6階のゲスト・サービスデスクには日本語がわかるスタッフが対応するなど英語ができない日本人にはたいへん乗りやすいクルーズ船です。
ダイヤモンド・プリンセスは、全長290m、高さは18階建て、客室1353部屋を誇る巨大なクルーズ客船です。
今回のクルーズは、横浜港発着で台湾の台北、高雄、花蓮などの人気都市を巡る8泊9日の旅程で、料金が3食込みでお一人様149,000円~、つまり1日あたりで計算すると約16,600円~と非常にリーズナブルです。
さて、海外へのクルーズで豪華客船に乗船する際には、出国手続きが必要となります。
必要な書類等は、チケット、パスポート、クレジットカードでこれらを提出すると船内で使えるクルーズカードが渡されます。
一人ひとりに発行されるこのクルーズカードは、部屋の鍵や船内の支払いに使えます。
その後、空港と同じような荷物検査を終えると乗船できます。
ダイヤモンド・プリンセスに乗船すると最初に出迎えてくれるのが、5階から7階吹き抜けの華やかな巨大アトリウムと優雅な生演奏です。
また、船の18階最上デッキに上がると横浜出港後、ベイブリッジをマストすれすれにくぐる絶景が楽しめます。
船室・客室について
さて、船室・キャビンの紹介です。
11階ペントハウス・スイートは、極上の船旅を楽しみたい方にオススメです。
贅沢な空間が広がり、浴槽付きで日本人には嬉しい作りとなっています。
さらに、オーシャンビューのプライベートバルコニーが付きです。
9階のジュニアスイートは人気の部屋で、ホテルと変わらない充実した設備で快適な船旅がおくれます。
これらの部屋は、専属の客室係により1日2回のベッドメーキングが行われます。
クルーズの良い所
実際に乗船している乗客の方々に聞いたり、番組の中で紹介されたクルーズの良い所は次のようなものでした。
- 食事の種類が多く、美味しくて飽きない。
- 荷物を置いたまま旅行できるので楽。
- 船内で船客同士の交流があり、船友ができる。
- 煩わしいチップも料金の中に含まれているのでその場で払う必要がない。
- 多くのアトラクションやショーなどがあり退屈しない。
豪華さ満喫のパーティ
豪華客船で本当に豪華なのはパーティです。
船長主催のウェルカムパーティでは、ドレスコーが指定されており、男性はタキシード、女性はイブニングドレスとドレスアップできます。
また、ダイヤモンド・プリンセスで特徴的なパーティの仕掛けが、名物シャンパンタワーです。
シャンパングラスをピラミッド状に積み重ね、上からシャンパンを注いで満たすというものです。
こういうイベントを通じて、乗客はクルーズ客船の非日常の世界を満喫できるというわけです。
ちなみに、こうしたパーティのためにも、船内には美容室があり、パーティ前のヘアメイクなどにも利用できます。
最大の楽しみはグルメ
洋上では船内以外にどこにも行けないので、最大の楽しみの一つが食事です。
ダイヤモンド・プリンセスでは、日本人向けを含めて多彩なグルメが楽しめます。
ディナー 夕食
ディナーは、原則として5階と6階にある5つのダイニングルームでいただきます。
乗客が多いので、17:30~と19:45~の2回制となっており、毎日、同じテーブルで同じ給仕係が世話をしてくれます。
メニューは日替わりで、前菜4種類、スープ、サラダ4種類、メイン(肉・パスタなど)10種類以上から選ぶことができます。
デザートも8種類以上と贅沢です。
中でも人気なのが、オードリー・ヘップバーンスペシャルコースです。
前菜がサーモンの燻製~青ネギのブールブランソース。
メインがテンダーロイン・フィレステーキ。
これらは、脂もおさえられており年配の方にも合う食事となっています。
朝食
朝食は、朝5時からオープンしている14階のビュッフェ ホライゾンコートでいただきます。
いわゆるバイキング形式で、無料で好きなものが食べ放題です。
ビュッフェレストラン ホライゾンコート Photo by David Greenwell
しかし、クルーズ客船では船でしか食べることができない特別な場所があります。
それは船室のバルコニーでいただく朝食です。
有料ですがシャンパンブレックファストがあります。2人前で約5,500円ですからそれほど高くもないと思います。
大海原を見ながら食べる朝食ですから最高です。しかも、シャンパン付きですから究極のブレックファストです。
メニューは、トマトのチーズフォンデュ・キッシュなど全6品です。
昼食 ランチ
ランチも朝食と同じ、14階にある食べ放題ビュッフェのホライゾンコートです。
ここは、朝5時にオープンし、夜11時まで営業しています。
ビュッフェと言っても、料理は船内で調理したものを出来立ての状態で味わえます。
主食、フレッシュなサラダなど100種類位上の料理が食べ放題ですからたまりません。
しかも、朝食から夜食までメニューが入れ替わりますので、飽きることがありませんし、いろんな國の料理も食べることができます。
さらにスイーツも20種類以上と充実しています。
無料で日本語のルームサービス
ダイヤモンド・プリンセスのルームサービスは、24時間利用できしかも基本的には無料です。
また、日本語メニューも用意されており、注文の電話も日本語でOKです。
メニューもスープやサンドイッチなど20種類以上が選び放題でしかも無料です。
また、前日までの予約なら客室で朝食メニューも食べることができます。朝の気持いい時間をバルコニーでいただく朝食は最高です。
ダイヤモンド・プリンセスは和食も充実
外国船だとどうしても和食が食べたくなります。
ダイヤモンド・プリンセスでは心配いりません。船の中に本格的なお寿司屋さんがあります。
7階にあるのが「海寿司」です。
板長は日本人の方で、高級店の雰囲気が漂っています。
しかし、メニューを見ると「握りセット」で約2000円と意外にリーズナブルです。
握りセットは一番人気のメニューで、寿司6貫にサラダ、うどん、味噌汁などがつきます。
また、お好みでボタンエビ、イクラ、イカ、タコなども注文できます。
また、14階のビュッフェラストランのホライゾンコートでは、茹でたて味噌ラーメンが無料で食べ放題です。
さらに、チャーシュー、メンマなどのトッピングも乗せ放題です。
その他にも、そうめん、寿司などの豊富な日本食も取り揃えています。
有料の特別レストラン
クルーズ中、通常、メインダイニングルームやビュッフェレストランで無料の食事をいただきますが、船内には有料の特別レストランがあります。
その一つが7階にある「サバティーニ」です。
元々無料のディナーがあるのですが、少しリッチに過ごしたい場合、追加チャージ1人約3,500円で本格イタリアンコースを堪能できます。
ある日のディナーコースでは、例えば、ムール貝・エビなどを使った贅沢パスタ、ショートロインステーキ、3種のロブスタープレートなどがセレクトできます。
アフタヌーンティーなどその他
最上階のプールサイドには、生地から本格手作りのピザショップ、バニラ・チョコ・抹茶のソフトクリームのアイスクリームバー、注文受けてその場で作るハンバーガーショップなど、いずれも無料です。
午後は、ダイニングルームで無料のアフタヌーンティーを楽しむこともできます。
豪華クルーズ船の施設
プール、大浴場、スパ、リラックススペースなど
船の最上階には、プールがあり早朝から深夜まで何時でも泳ぐことができます。
他にも雨でも大丈夫な屋内プールもあります。
騒がしい子どもがいない大人限定のプールはいかがでしょうか。
ダイヤモンド・プリンセスでは、4箇所もプールがありますので混まずに楽しめます。
メインプールは夜になると野外映画館、ムービーアンダーザスターズ変身します。
ダイヤモンド・プリンセスのプール Photo by David Greenwell
マッサージ効果のあるジャグジーもありますので、まさに南国のリゾート地気分です。
また、外国船には通常なくてダイヤモンド・プリンセスにあるのが大浴場で、日本人乗客には大好評です。
15階にある「泉の湯」は、有料で90分で約1800円かかりますが、窓から大海原が見えるオーシャンビューの素敵な浴場です。
もちろん、シャワーや打たせ湯も完備しています。
また、15階には海を見ながらのサウナもあります。室温も92℃と本格的です。
大浴場から外に出ると、船尾からの景色が一望できる露天ジャグジーがあるなど何から何まで揃っています。
15階にはロータス・スパがあり、船の上でも一流ホテルのような癒やしがあります。
16階には、サンクチュアリという有料リラクゼーションスペース、半日2,500円があり、静かに過ごしたい方のためにはもってこいです。
また、無料のグルメ攻勢で運動が気になる方には、船の長いデッキを利用して外周約600mのランニング・ウォーキングコースもあります。
もちろん船内には、最新の設備が整ったジムがあり、本格的なトレーニングも可能です。
毎朝、プールサイドではラジオ体操の時間がありますので、参加されてはいかがでしょうか。
その上、ダンス教室やヨガ教室もあり船だからといって運動不足の心配はいりません。
大劇場、様々なイベント
6階から7階にかけて「プリンセスシアター」と言う大劇場があります。
700人も収容可能で、一流エンタテイナーのショーが無料で1日、2回見ることができます。
もちろん無料で追加料金はありません。
毎日演目も変わり、ミュージカルやイリュージョンなどを楽しめます。
ダイヤモンド・プリンセスのショー Photo by David Greenwell
この他にも船内では、様々なイベントが開催されており、例えば、7階のクラブフュージョンでは社交ダンス教室、テーブルナプキンたたみ方教室、フラダンス教室もあります。
他にも5階から7階のアトリウムでは、果物を使った彫刻ショーなどがありますので、退屈するヒマがありません。
また、退屈するといえば子どもですが、子どものためのキッズスペースもありますので心配ないようです。
カジノ
船が日本領海を出ると利用できるようになるのが6階にあるカジノです。
カジノで遊べるのも日本船ではできない外国船ならではの楽しみの一つですね。
ブラックジャック、ルーレットなどで熱くなってください。
ショッピングの楽しみは免税店
6階から7階にある免税ショップでは、空港と同じようにどこの国でもないために、免税でショッピングが楽しめます。
シャネルや最近若い女性に人気のマイケル・コース、さらにフェンディなど高級ブランドの商品がかなり安く買うことができます。
例えば、普段5万から6万円もするバーバリーのサングラスが、約3万円で購入できるようです。
プリンセス・クルーズのダイヤモンド・プリンセスについて
16分もの長時間ビデオですので、終わったと思わずに最後までご覧ください。
総トン数 | 115,875トン | 竣工年 | 2004年 | 全長 | 290m | 全幅 | 37.5m |
航海速力 | 23ノット | 乗客定員 | 2674人 | 乗組員数 | 1238人 | 船籍 | バミューダ |