福岡に在住する私にとって嬉しいニューが飛び込んできました。
イタリアのクルーズ船社 コスタ・クルーズが福岡・九州をターゲットに本腰を入れてきました。
コスタクルーズといえば、最近、博多港の埠頭によく停泊している黄色い煙突が特徴のクルーズ船ですね。
イメージ コスタビクトリア CostaVictoria Photo by EnDumEn
11月20日(金)に福岡市東区にある「ザ・ルイガンズホテル」で開かれたクルーズツアーの発表会で、コスタアジアのフェリシア・タン副社長が「福岡、舞鶴、金沢、境港と韓国・釜山をめぐる5泊6日のクルーズを日本の皆さまにお届けします」とクルーズ・旅行関係者の前で話しました。
このツアーは、来年、2016年7月から9月にかけてイタリアのコスタ・クルーズ社が10回実施するそうです。
具体的には博多港を出港し、5泊6日で日本海側の観光地と釜山を巡るものです。
コスタのような国際的なクルーズ会社が、福岡・博多港発着のクルーズを企画・運営するのは初めてのようです。
日本一元気なクルーズ船の港として知られる博多港には中国などの海外からのクルーズ船が来ており、中国からの爆買い観光客のイメージがあります。
しかし、今回発表されたコスタ・クルーズによるコスタビクトリアのツアーのターゲットは、福岡を中心とした九州の旅行客です。
なぜ、福岡・博多港なのかは、コスタクルーズ日本支社の糸川雄介支社長のコメントによると「九州は、日本の中でもクルーズ旅行に興味がある人口の比率が非常に高い地域です。そういったことから今回、福岡に配船することに決めました」ということです。
大型船によるクルーズは、世界的には活況となっていますが、こと日本に関してはまだまだ富裕なシニア層向けととらえられており、需要がそれほど大きくありません。
コスタは、この日本市場の開拓の狙いもあり、今月日本支社を設立したばかりです。
福岡の旅行会社も新しい需要の開拓につながればと大きな期待を寄せており、九州の旅行客をどんどんクルーズに出してもらえるコスタクルーズとの連携を強化する構えです。
福岡市役所でも、博多港への寄港誘致を進めていますが、中国発着が大半を占めており、中国との関係が悪化すると、とたんに寄港数が減りました。
博多港に外国クルーズ船が安定的に帰港してもらうためにも、福岡・九州のクルーズ市場の活性化は大歓迎のようです。
もはや福岡でも、クルーズはインバウンド、アウトバウンド両面で大きなマーケットになりつつあります。
クルーズ船は外国人が乗ってやってくる船というイメージが強い福岡ですが、今後は乗って観光に行く船とイメージが変わるのか注目です。
福岡発着 コスタビクトリアで行く古都と城下町を巡る 麗しの日本海と釜山クルーズ 6日間
今回、コスタクルーズが発表した福岡発着の日本海沿岸と韓国釜山を巡るクルーズは次の通りです。
スケジュール
日次 | 日程 | 入港 | 出港 |
---|---|---|---|
1日目 |
福岡・博多港
|
16:00 | |
2日目 |
舞鶴・京都
|
13:00 | 22:00 |
3日目 |
金沢
|
09:00 | 19:00 |
4日目 |
境港
|
09:00 | 18:00 |
5日目 |
釜山(韓国)
|
08:00 | 19:00 |
6日目 |
博多港
|
08:00 | |
- 究極の日本発着クルーズでコスタ史上初の航路をめぐります。
- 古都や城下町として繁栄した日本の景観や文化を体験できます。
- ファミリークルーズは、1室につき大人2名の通常料金を支払いの場合、同室利用の13歳未満の子供のクルーズ料金が無料になります。
- 2016年3月31日までにミニスイート、スイートを予約すると、1室につきUS$200のオンボードクレジットがプレゼントされます。(オンボードクレジットは、サービスチャージとカジノでは利用対象外となります)
- オンボードクレジットとは、船内だけで使用できる商品券のようなものです。
日本語サービスについて
コスタ・ビクトリアの日本発着クルーズでは、日本人の方が多く乗船するので次のような日本語サービースの強化を図るそうです。
- 日本語船内新聞
- 寄港地観光案内所の日本語版
- 船内案内や各種予約ができるタッチパネルの日本語対応
- 日本食では、和朝食、夕方以降トップデッキでラーメンなどの麺類の提供
- スペシャリティーレストラン「クラブレストラン」でのしゃぶしゃぶの提供
イタリア・外国客船らしいエンターテインメント
- アトリウムでベニスのサンマルコ広場の雰囲気を再現し仮装パーティーなどを行う「カーニバル・オブ・ベニス」
- マイケル・ジャクソンのものまねでコンテスト優勝経験もある「ICE」(アイス)によるショー
- イタリア文化教室の開催
コスタ・ビクトリア Photo by mstk east
福岡・博多港発着 コスタビクトリア 日本海釜山クルーズの概要
クルーズ名 | コスタ・ビクトリア 博多発着 陽気なイタリア客船 コスタビクトリアで航く 日本発着 サマークルーズ | |
---|---|---|
船名 | コスタビクトリア | |
出発日 | 2016年 7/25・30 8/4・9・14・19・24・29 9/3・8 | |
日数 | 6日間 | |
クルーズ発着港 | 福岡・博多港発着 | |
空室確認・予約 | ||
コスタクルーズとコスタ・ビクトリアについて
総トン数 | 75,200トン | 竣工年 | 1996年 | 全長 | 251m | 全幅 | 32m |
航海速力 | 22ノット | 乗客定員 | 1928人 | 乗組員数 | 800人 | 船籍 | イタリア |
コスタクルーズ
コスタクルーズは、イタリア船籍の14隻のフリートを運航するヨーロッパ最大の船社です。
クラス的にはカジュアルクラスです。
船長をはじめ乗組員にはイタリア人が多く、船内では「チャオ!」の挨拶をよく耳にします。
他の船社と比べると正直、船室は広くありませんが、その代わりその分、カフェやバーなどの社交の場が多いのが特徴です。
地中海の配船が多いのですが、今回の博多配船などからもわかるように、最近はアジアにも力を注いでいます。
コスタビクトリア
1996年に就航したコスタクルーズでは7万トンクラスの初めてのクルーズ船です。
スマートな船体が特徴です。
アトリウムは色彩が豊かでアバンギャルドな雰囲気です。
コスタらしいきらびやかな演出は、この船から始まったと言えます。
メインダイニングは、「シンフォニア」と「ファンタジア」で大理石とまつの木製パネルで落ち着いた感じです。
2013年には改装を施しましたが、近年のに本発着クルーズにより、日本人に馴染みの深い外国船の一つです。