2014年2月25日のテレビ東京系の「ワールド・ビジネス・サテライト WBS」で東京港とクルーズ客船の話題について放映されました。なかなか興味のある内容でしたのでお伝えします。

2月25日早朝、クルーズ客船「アザマラ・ジャーニー」が東京・晴海埠頭に入港しました。

2月17日に香港を出港しアジア近辺の港に立ち寄った後、東京港には初入港です。

入港に際しては、歓迎の和太鼓の演奏が行われました。

世界各国からなる乗客が東京港に上陸しました。乗客は、鎌倉や富士山などにそれぞれ観光バスでむかいました。

乗船客の1人にインタビューすると「旅の一番の魅力は船から降りて、街を楽しんで船に戻り、それから皆ではなすことですね。」との答えがありました。

このようなクルーズ客船は世界中で増えており、20年前と比較しても4倍以上となっています。

ミキ・ツーリストのスタッフによると、「クルーズ業界では船の大型化が進んでおり、船を大型化することで一人あたりの単価を下げています。」との見解です。

アザマラ・ジャーニーは、比較的小型の客船で総トン数は30,000トン、乗客700人で1泊40,000円です。

一方世界最大のオアシス・オブ・ザ・シーズは、総トン数220,000トンで、乗客は5,400人、1泊10,000円と手頃な価格ですが、船内ではロッククライミングやサーフィンなどを楽しむこともできます。こうなるとひとつの街と言っても過言ではありません。

実は、20年前の1990年には、10万トン以上のクルーズ客船はありませんでしたが、2012年には50隻も運航しています。

このような急速な客船の大型化に伴い、これを受け入れる世界の港も変わりつつあります。

日本の近隣諸国でも、韓国の釜山、中国の上海や天津、香港やシンガポールといった主要な港湾が、世界最大の客船が着岸できるようなターミナルをすでに整備しています。

ところが東京港は大きな課題を抱えています。

アザマラ・ジャーニーが接岸した晴海埠頭は、銀座などに観光に行くのにも便利ですが、約68,000トンクラスまでは着岸できますが、それ以上は無理です。

何故ならば、晴海埠頭の手前にあるレインボーブリッジをくぐることができないからです。

海面から橋の下部までは52mありますが、ここをくぐれない客船は1990年にはわずか2隻しか無かったのですが、2012年には131隻まで増えてしまいました。

この橋を建設していた頃には、そんなことは誰も想像していませんでした。

橋をくぐれない大型客船は、臨時に橋の手前にある大井ふ頭に入港していますが、本来は貨物を取り扱う埠頭であるため土日祝日しか対応できません。

そこで東京都はお台場に新たに巨大客船のための埠頭を造る計画を立てています。

東京オリンピックが開催される2020年までに建設し、世界最大のクルーズ客船に対応できるようにします。

大型クルーズ客船には、数千人の乗客がいて、1回の寄港で数億円の経済効果が見込まれます。

また、2020年のオリンピックでたくさんの集客も期待されており、客船や国際会議の誘致などとコラボして東京の魅力を発信していくことになります。

そこで、2018年までにはまずは巨大客船を停泊できるようにしてオリンピックにはとりあえず間に合わせようとしています。

また、埠頭の建設とともにカジノを誘致できれば、より一層の観光客が東京に来ることになります。

ただ、巨大客船で最大5,000人が上陸下船するとなると入国管理も大変なことになります。

埠頭建設などのハードの充実も良いのですが、入国管理などのソフト面も大変重要になってきます。