2014年1月28日、ショッキングなニュースが飛び込んできました。

各TV局の報道によるとカリブ海をクルーズしていた豪華客船、エクスプローラーオブ・ザシーズで、乗客や乗員の600人以上が下痢や嘔吐などの症状を訴えました。

ノロウイルスに集団感染したおそれがあるといいます。

アメリカの疾病対策センターによると、この客船は1月21日にアメリカのニュージャージー州を出発しましたが、乗客3500人の内595人と乗組員50人が下痢や嘔吐などの症状が出ました。

客船の医師によると、ノロウィルスに感染した疑いがあるそうです。

エクスプローラーオブ・ザシーズはカリブ海をクルーズしてアメリカに戻ることになっていましたが、アメリカのクルーズ大手の「ロイヤルカリビアン・インターナショナル」社は31日に帰港の予定を2日切り上げて、到着次第船内を消毒することにしています。

ロイヤルカリビアンインターナショナルの会長は、「ノロウィルスは船の上で発生したのではなく、クルーズ出発前に感染していた乗客に原因があるのでは」と発言したようです。

エクスプローラーオブ・ザシーズは、2000年に建造された比較的新しい船でしかも138,000トンと相当な巨大船です。

しかし、せっかくのカリブ海クルーズを楽しみにしていた乗客にとっては、嘔吐や下痢をして苦しんだ方々のみならず、2日も早めに帰港の羽目となった方々もガックリしていると思います。

アメリカ疾病対策センターによると、クルーズ船での集団胃腸疾病発生については、時々起こっているようで、2010年と2011年はそれぞれ14件、2012年は16件、2013年は9件報告されています。

これらの数字は、1990年台、2000年台を通してもそう増えてはいません。

識者によると、感染者が乗船すると、ノロウィルスは急速に広がります。

ウィルス保菌者が、手すりやトイレのドア、特にビュッフェの食べ物に触れることが広がる原因だと言われています。

乗客が3500人以上もいる、エクスプローラーオブ・ザシーズの場合でも、大勢の乗客に大量の食物が提供される環境で、特に危険性が高いそうです。

ビュッフェ形式の食事の場合、数時間食物が放置されるので一層食物がうウィルスに感染しやすくなります。

それでは、クルーズ船の乗客としてどのようなノロウィルス対策をしたらよいのでしょうか。

船側としては、汚物の処理、環境の洗浄、健康管理、食品の加熱消毒などの対策を講じますが、乗客としては徹底的な手洗いにつきます。

◯手洗いのタイミングは、次のとおりです。

  • トイレの後(2度手洗い)
  • 嘔吐物、排泄物などを取り扱った時
  • ゴミなど汚れ物を触った時
  • 食品を取り扱う時
  • 手袋着用の前後
  • 船の手すりなどに触った時

◯衛生的手洗いの手順は次のとおりです。

  • 流水で汚れを落とす。
  • 石けん液を取り、よく泡立てる。
  • 手の平、手の甲、指の間を両手を組むようにしてもみ洗う。
  • 親指を片方の手で包み込んで洗い、指先で手の平をもみ洗う。
  • 手首をつかんで、もみ洗う。
  • つめブラシを使って爪の間をブラッシングする。
  • 流水でよくすすぐ。
  • ペーパータオルで水気をシッカリ取る。
  • 指先を立ててアルコールを噴霧し、両手に刷り込む。
  • これらを2回繰り返す。

クルーズ船で、ノロウィルス感染に防止するには、最低これくらいはしないと駄目で、しかも手洗いをしても感染発症しない保証はありません。