クルーズ・トレンド

クルーズツアーのランキング クルーズ・オブ・ザ・イヤー2014と3年間の傾向

ダイヤモンド・プリンセス

クルーズ・オブ・ザ・イヤー2014

前回の記事では、「CRUISE」誌の「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー2014」を紹介しました。

今回は、同じく「CRUISE」誌2015年3月号に掲載された「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2014」です。

同じような名称なので混同しがちですが、要するにクルーズシップ・オブ・ザ・イヤーは、クルーズ船社と客船のランキングですが、クルーズ・オブ・ザ・イヤーは、クルーズツアー商品のランキングです。

ハードとソフトのようなものでしょう。

クルーズシップ・オブ・ザ・イヤーの方は、「CRUISE」誌が主催していますが、クルーズ・オブ・ザ・イヤーは、社団法人日本外航客船協会(JOPA)が主催しています。

日本外航客船協会とは、外航客船の安全運航対策や利用者保護制度の整備などを通じて、より安全で快適な船旅を実現するとともに、船旅の魅力をより多くの皆様に知っていただくための広範な啓蒙活動をしている団体です。

メンバーや役員は、日本の客船・フェリー船社や旅行会社などです。

クルーズ・オブ・ザ・イヤーは、同協会内に設置された「クルーズ・オブ・ザ・イヤー 2014 実行委員会」で選考されたもので、2014年度分には26点のクルーズ商品が応募しました。

グランプリ

2012年 2013年 2014年
◯JTB 100周年特別企画 チャータークルーズ レジェンド・オブ・ザ・シーズで航く横浜・神戸発着 済州島・上海クルーズ

・株式会社 ジェイティービー

◯ぱしふぃっくびいなす就航15周年記念クルーズ
 
 

・日本クルーズ客船

◯プリンセス・クルーズ 2014年日本発着クルーズ
 
 

・プリンセス・クルーズ・ラインズLTD 阪急交通社 クラブツーリズム

◯ プリンセス・クルーズ 2014年日本発着クルーズ

  • 横浜、神戸、小樽を母港に43本のクルーズを半年間実施しました。
  • テレビコマーシャルなどで積極的にPRし、クルーズの認知度を高めました。
  • 初乗船者が54%を占め、クルーズ振興に貢献しました。
  • 阪急交通社は、当初1隻の予定でしたが、発売直後に完売したため2隻連続チャーターとし需要に応えました。
  • クラブツーリズムは、外国客船初の東北二大祭りツアーを地元自治体と協力し成功させました。

優秀賞

2012年 2013年 2014年
◯クルーズのゆたか倶楽部 ◯阪急交通社創業65周年特別企画
クイーン・エリザベスで巡る地中海・エーゲ海クルーズ

・阪急交通社、日本航空、カーニバル・ジャパン

◯飛鳥Ⅱ富山ワンナイトクルーズ
 
 
 
・エフ・ケー・ケー・エアーサービス
◯新緑の日本一周・金環日食クルーズ
 
 
 
・日本クルーズ客船株式会社
◯飛鳥II絶景 秋の隠岐島クルーズ(近畿日本ツーリスト九州)大航海時代「飛鳥II 絶景 秋の隠岐島クルーズ」

・西鉄旅行クルーズデスク

◯飛鳥Ⅱ大相撲クルーズ
 
 
 
 
・郵船クルーズ
◯ボイジャー・オブ・ザ・シーズ東京港史上最大客船企画 ゴールデンウィーク 韓国・長崎クルーズ

・クラブツーリズム、ミキ・ツーリスト

◯郵船トラベル創立20周年記念クルーズ
 
 
 
・郵船トラベル

◯ 飛鳥Ⅱ富山ワンナイトクルーズ

  • 地方港に寄港を増やしクルーズの魅力を知らせるために企画されました。

 

◯ 飛鳥Ⅱ大相撲クルーズ

  • 相撲ファンの潜在的なクルーズファンの取り込みのため企画され、4割の初乗船者を含めて800人の集客を行いました。

 

◯ 郵船トラベル創立20周年記念クルーズ

  • にっぽん丸チャーターは地元自治体との連携で450人を集客しました。
  • 飛鳥Ⅱと豪華フェリーを組み合わせたユニークな企画も評価されました。

 

特別賞

2012年 2013年 2014年
◯日本郵船 飛鳥Ⅱでつなぐ東北復興応援クルーズ

・日本郵船株式会社、郵船トラベル株式会社クルーズセンター

◯京都舞鶴港 ◯ジャンボツアーズ
◯クラブツーリズム特別企画 にっぽん丸チャータークルーズ 春の東北桜クルーズ

・クラブツーリズム株式会社クルーズワールド旅行センター

◯にっぽん丸 新春のオペラクルーズ
 

・商船三井客船

◯金沢港
◯PTSクルーズデスク・創業30周年特別記念クルーズ

・PTS

◯下関港
◯那覇港

◯ ジャンボツアーズ

  • 那覇空港発着のフライ&クルーズ商品8本が、地域のクルーズ振興、市場開拓に貢献したとされています。

 

◯ 金沢港

  • 過去数年、年間5~6回だったクルーズ客船の寄港回数が2013年18回、2014年16回と積極的な誘致活動が評価されました。

 

◯ 下関港

  • 馬関開港150周年記念事業の一環として、客船誘致やおもてなし活動に取り組んだことが評価されました。

 

◯ 那覇港

  • 国内外船社に対するポートセールスや歓迎セレモニーなど官民一体となった客船誘致の取組が受賞の理由となりました。