乗船体験記

飛鳥Ⅱで2泊3日の若大将クルーズ 「若大将のゆうゆう散歩」から

テレビ朝日の番組「若大将のゆうゆう散歩」で飛鳥Ⅱが紹介されました。

若大将の加山雄三さんは、ご存知の通り海とつながりが深く、光進丸というクルーザーを所有しているくらいです。
その加山さんが飛鳥Ⅱのクルーズに実際に乗り込み、名誉船長としてゆうゆう散歩で案内してくれました。

横浜の大さん橋は加山さんが一番好きなところだそうです。

加山さんは、さん橋から飛鳥に乗船しました。

ここで、飛鳥Ⅱの概要ですが、全長241m、全幅29.6m、乗客数872名、総トン数は約5万トン、航海速力最高21ノットの外航クルーズ船です。
また、船内は12階建てで、5階から12階に客室が娯楽施設があります。

今回、加山さんが案内してくれた「飛鳥Ⅱ若大将クルーズ」は、横浜を出航し、横浜に帰港するという2泊3日の船旅です。
加山さんの歌である「光進丸」の歌詞に合わせて伊豆諸島近海をめぐるという趣向です。

実は、加山さんは中学の頃くらいから船の船長になるのが夢でした。
商船大学に行こうとしましたが、高校から慶応に入ったためにそのまま慶応大学に行かないともったいないという周囲の意見から、結局慶応に行きました。

本当に船長になるのが夢だったので、飛鳥Ⅱの名誉船長として乗船できるのは本当に夢のまた夢のような出来事だそうです。

名誉船長としての初仕事は、凛々しい船長服姿で乗船してくるお客さんを迎えることです。

実は、加山さんが名誉船長を務めるのは、先代の飛鳥から数えて四度目です。

出港までに時間があるので名誉船長の加山さんが船内を案内してくれました。

まず、機関室のコントロールルームで、機関長の瀧口龍雄さんと会い二人でエンジンルームに向かいました。

飛鳥Ⅱは、日本で初めての電気推進客船ということで、普通はエンジンからシャフトを通してプロペラを回しますが、4機の発電機で2基のプロペラを回転させています。
その利点は、速度により使う発電機を減らせるのでエコに優れる、各発電機を小さくできてスペース活用や振動を抑制できる、一機にトラブルがあっても他を使い航海できるなどがあります。

新しい船はこのようなシステムを使うことが多くなっており、南極観測船などにも採用されています。

飛鳥Ⅱでは、巡航速度の18ノットでC重油を1日に100トン使用し、1リットルあたり8mぐらい走ります。

エンジンルームに案内されました。

発電機は、コンパクトになっていますが1機あたり1万馬力を発生します。これが4機ありますので合計4万馬力となります。

次にデッキ6に上がりました。

麻雀ルームがあり、麻雀だけでなくゲーム、囲碁将棋も楽しむことができます。

次は、カジノのモンテカルロです。

ルーレットやスロットマシーンが並んで降り、ラスベガスのようですが、日本船籍のためチップやコインを現金や記念品に交換することはできません。

そしてショッピングアーケードへ。

ここには、日用品、衣料、宝飾、お土産など様々な店舗があります。

ハリウッドシアターでは、このクルーズでは若大将シリーズの映画を上映しました。

また、ハリウッドシアターの前の廊下には、加山さんが描いた絵画が展示されています。
富士山や光進丸がサイパンに入港するシーンなどが描かれています。

デッキ6にあるマリナーズクラブにやって来ました。
いい雰囲気の英国風インテリアのバーです。

緑色のオリジナルカクテルの「光進丸」は、若大将クルーズの時のみ提供されています。

さて、いよいよ出港となりました。午後8時の出港ですが、実はこの日は悪天候のため地方からの飛行機が大幅に遅れました。
そこで、飛鳥Ⅱは、乗船予定のお客様を待って4時間遅れの出港となりました。

しかし、横浜ベイブリッジなどの美しい夜景の中かえってロマンチックで素敵な船出となりました。

次回は、若大将の船上コンサートなどの素敵な若大将クルーズの紹介です。

2016年 阪急交通社の若大将クルーズ 3日間