初めて、クルーズで出かけようと思っても、まず、迷うのはどこに行くのか、何泊くらいするのかが皆目わからず困ってしまうことが多くあります。
自分の行きたいところや会社の関係で泊まれる日数が決まっていればいいのですが、例えば定年退職後のシニアの方が夫婦連れでのんびりクルーズでもという場合は、クルーズでどこでもいけるし、泊数に制限のないこともあります。
そこで、考えるのは人並みのクルーズをしたいということでしょう。
また、泊数に制限はあるものの、そこそこ日程に余裕が取れる時方は、人気のエリアをクルーズしたいと思うでしょう。
イメージ Photo by Andy Beal
もちろん、クルーズを取り扱う旅行会社のホームページを見れば、いろいろなクルーズツアーを提案しています。
どれに決めたら良いのでしょう。
そんな時に、客観的な選択の指針となるものに官公庁が発表する資料があります。
官公庁の統計資料であれば、信頼できますし、クルーズツアー選択のガイドにも使えます。
そこで、国土交通省海事局外航課と港湾局産業港湾課が発表している「2013年の我が国のクルーズ等の動向について」の概要をお伝えします。
コメントは、私の私見ですのでご了承ください。
より詳細な情報は、http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji02_hh_000162.htmlをクリックしてください。
日本人のクルーズ利用状況 2013年
日本人のクルーズ利用者数 | 23.8万人 前年比9.9%増 2.1万人増 |
外国船社の外航クルーズ | 乗客数 13.8万人 前年比14.8%増 1.8万人増 |
日本発着外航クルーズ | 利用日本人 18.5万人 前年比45%減 円安影響 |
利用外国人 6千人 |
地中海でクイーンエリザベス2に乗ったような日本人の数です。平均7泊ですから日本から行けば、これに行き帰りの飛行機の日数が加算されます。
ただし、アジアのクルーズが増加していますので、平均泊数は減少傾向になると思われます。
ちなみに、外航クルーズとは乗船地、下船地及び寄港地のいずれかに海外が含まれるものです。
プリンセスクルーズのように、日本発着、寄港地韓国などのクルーズは外航クルーズになります。
外航クルーズ | 日本船社運航船 | 15,300人 | 外国船社運航船 | 122,800人 |
国内クルーズ | 外航クルーズ船 | 97,900人 | ||
日本籍船合計 | 113,200人 |
欧州地域全体 | 59,000人 シェア 40.6% | |
北欧・バルト海 | 30,000人 シェア 21.8% 前年比10.7%増 | |
地中海(エーゲ海・黒海) | 24,000人 シェア 17.4% 前年比41.1%増 | |
アジア | 57,000人 シェア 40.4% 26.3%増 | |
アラスカ | 3,000人 | カリブ海 | 3,700人 |
1泊 | 28,600人 | 20.7% |
2泊 | 3,400人 | 2.5% |
3~4泊 | 27,800人 | 20.1% |
5~7泊 | 53,200人 | 38.6% |
8~13泊 | 17,900人 | 13.0% |
14泊~ | 7,100人 | 5.1% |
計 | 138,000人 | 平均泊数 7.4泊 |
日本船社による外航クルーズのエリア別
アジア | 10,000人 | 68% |
オセアニア・ミクロネシア | 2,600人 | 17,7% |
極東ロシア | 1,200人 | 8.2% |
世界一周 | 1,000人 | 6.8% |
飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすの外航クルーズでは、やはり近場のアジア、オセアニア・ミクロネシアに集中しています。
国内クルーズの泊数
1泊 | 29,900人 | 30.5% |
2泊 | 27,000人 | 27.6% |
3~4泊 | 21,500人 | 22.0% |
5~7泊 | 14,200人 | 14.5% |
8~10泊 | 5,000人 | 5.1% |
11泊~ | 300人 | 0.3% |
計 | 97,900人 | 平均泊数 2.9泊 |
国内クルーズでは、1泊から2泊で58%にもなりショートクルーズが最も利用の多いことが分かります。
特に、クリスマス時のワンナイトクルーズが盛況です。